医療業務支援に特化した生成AIサービス「GaiXer Medical Agent(ガイザー・メディカル・エージェント)」に「電子カルテ音声入力」および「退院時指導書作成支援」機能を追加し、藤田医科大学病院(愛知県豊明市、病院長:今泉 和良)にて運用を開始しました。
■ 機能拡張の概要
1. 電子カルテ音声入力機能
従来のキーボード入力に加え、診察後の記録や申し送り事項などを音声で入力し、自動でテキスト化する機能を追加しました。
□主な特徴:
・医療現場特有の専門用語に対応した高精度な音声認識
□期待される効果:
・診療中の患者との会話を妨げることなく記録作業を行うことが可能となり、キーボード操作の負担を軽減します。これにより、医師が患者と向き合う時間の創出に貢献します
2. 退院時指導書作成支援
これまでの「退院サマリー」に加え、患者およびご家族に交付する「退院時指導書」(※)のドラフト作成に対応しました。
□主な特徴:
・生成AIの高い言語処理能力を活用し、電子カルテ上の専門的な医療情報を解析し、患者にとって理解しやすい平易な表現に変換して生成します
□期待される効果:
・医師が一から文章を作成する負担を軽減し、患者一人ひとりの状況に応じた分かりやすい指導書の作成をサポートします
※退院後の日常生活における注意点(食事、入浴、運動など)や服薬、次回の受診予定などを患者およびご家族向けに記載した文書です。医療従事者間で共有される「退院サマリー」が専門用語で記述されるのに対し、「退院時指導書」は患者が理解しやすい平易な表現での作成が求められる点が大きな違いです。
藤田医科大学病院 病院長 今泉 和良氏 コメント
医療の高度化が進む中、私たち医療従事者が最も大切にすべきことは、患者様一人ひとりと真摯に向き合う時間です。しかし、記録や文書作成といった事務作業がその時間を圧迫している現実がありました。今回実装された音声入力機能は、診療中の会話を途切れさせることなく記録化できるため、医師はより診療に集中できるようになります。また、退院時指導書の作成支援機能は、難解になりがちな医療情報を、生成AIが患者様の目線に立った分かりやすい言葉へと翻訳してくれます。テクノロジーの力で事務作業を効率化し、そこで生まれた時間と心の余裕を、患者様へのケアに還元していく。これこそが、私たちが目指す『次世代の医療』の形です。
今後も「GaiXer Medical Agent」を通じて、医療文書作成という負荷の高い業務の効率化を推進し、医療従事者の業務負担軽減および医療の質向上に貢献してまいります。藤田医科大学病院と連携し、診療情報提供書(紹介状)や診断書など、対応文書の更なる拡充を進めていく予定です